いちばん晴れた地域の電気がいちばん安い——10月22日、日本
公開日:2026-10-23
10月22日、日本で最も日射に恵まれたのは四国だった。にもかかわらず、その日の昼間の卸電力価格は全国で最も低い 2.00 円/kWh にとどまった。全国平均は 15.78 円で前日から 51.5% 下落し、地域間の差は 13.8 倍に開いている。
15.78円/kWh
全国の昼間平均(JEPX)
2.00円/kWh
四国の昼間平均(全国最低)
124
四国の日射指数(直近7日=100)
価格:地域差が収入差になる
エリア別の昼間平均は、東京 27.65円、中部 23.03円、北陸 23.03円、関西 23.03円、東北 9.40円、北海道 6.58円、中国 6.48円、九州 6.48円、四国 2.00円。
東日本の高圧エリアが 20 円台に並ぶ一方、西日本は軒並み 10 円を下回った。同じ 1kWh を売っても、立地によって受け取る金額が 10 倍以上違う計算になる。
時間帯:朝夕に戻る山
昼間の最高は 36.76 円(17:30 頃)、最低は 8.34 円(12:30 頃)。太陽光の出力が重なる時間帯ほど価格が下がる、という例年のパターンから外れていない。
日照:西日本が優勢
全国平均の日射量は 12.7 MJ/m²。直近7日平均を100とした指数では、四国が 124 で最も高く、北陸が 84 で最も低かった。
日射指数は発電電力量そのものではない。設備容量やパワーコンディショナの効率を含まない、気象条件だけの比較である。
よく晴れた地域ほど、電気は安い。四国の 124 という指数と、2.00 円という価格は、同じ日の同じ地域の数字である。
なぜ重要か
FIP制度の電源にとって、売電収入は「市場価格+プレミアム」で決まる。市場価格が崩れる時間帯は、プレミアムが収入のほとんどを占める。
つまり価格の地域差は、同じ設備・同じ発電量でも収入が変わることを意味する。発電量だけを見ていると、この差は見えない。
データと方法
卸電力価格はJEPXスポット市場の昼間(8〜17時)30分コマの平均値。日射指数はOpen-Meteoの日射量(MJ/m²)を直近7日平均と比較した推計値で、発電実績ではない。